R6 4月28日 北九州句会                                         
 今日の句会は、参加人数が多く久しぶりに賑やかな句会となりました。
 当日の主な句です。席題は「竹の子」です。
 暇ではなく自由と答える 洋
 どこかで春雷竹の子が煮えた 佐代子             
 思い出を尋ねてみたい途中下車 節子
 さまざまな旅を待つホーム 知子
 不安の筍採っても採っても生えてくる 峰永
 竹の子は余寒を撃つ砲弾  蒼子
 紫陽花の花芽若葉に抱かれている みや子
 雪椿飲み干して女の本音 美江子
 

 R6  1/28((日)  北九州句会

 令和6年最初の句会です。5名の参加でしたが、人数が少ないぶん1句1句に時間をかけ有意義な句会となりました。
 「当日の主な句」
いつかゴミになる欲しいもの   洋
思い出は輝く背中を持っている  蒼子
友からの柚子湯の香を抱き止める 知子
 
記憶が消されてゆく白い街    佐代子
風の音がささやいた秘密     美江子
  

R5 2/26(日) 北九州句会

 
7名の少し淋しい句会となりました。席題は「春」です。
「当日の主な句」
誰も旅立たなくても春はやってくる     中川 洋
駅舎の柱には悲しみが佇んでいる     重富蒼子
弱さを見せ合って始まる二人        重冨美江子
それぞれの過去を引きずって明日     重富佐代子
優しい一辺から折り鶴にする        小川洋子
雪舞う中黄一色万作咲く           中村みや子
火焔土器のよういちいち辛すぎる     瀬崎峰永
 
 

R5 1/22(日) 北九州句会

 
 今年最初の北九州句会です。名古屋から田さん、熊本から高木さんが参加してくださいました。
「当日の主な句」
幸せとはいえないまでも白菜とろとろ    高木架京
みかん剥きかけ 言葉待っている      小川洋子
きまった髪だけが明日への自信だ      中川 洋
ぬか床を耕すように妻の指          重富蒼子
達成感を味わいたくて夜中のミシン     重富美江子
新しい茶碗が春を連れてくる         井上知子
暮れ急ぐテーブルにみかん一つ       重富佐代子
賀状の曾孫の写真にほっこり        中村みや子
無から無へ 開かれた扉は閉じて出る   檜 幽可
  第一席の句は、たわいない幸せを、日常の風景から上手に掬い取っています。
  第二席の句は、長年連れ添った夫婦の微妙な距離感を上手に表現しています。
  第三席の句は、裏返せば自分自身と明日への恐怖心

12/19 (日) 北九州句会

今年最後の句会です。席題は「北風」。久光先生が久しぶりに参加してくださいました。

    [当日の主な句]
またしばらくは逢えない椅子を片付ける        良一
急ぐ足元ジングルベルが絡んでくる              洋子
マスカラつけてもう一人の自分をONにする   美江子
夜が泣いて去った結露                                洋
摩崖仏にモミジの頬紅                                博
北風が俺を捜している                                蒼子
このページが居場所 一枚の枯葉                   佐代子
裸木を北風が包む夕暮                                知子
桟橋デートはいつもシラミの噺は少女           幽可
万作落葉して雀の学校は休みです                 みや子



 2/27(日) 北九州句会

 
 コロナ禍が続く、寒さ厳しい中です。埼玉からリモート参加の中川さんを含め、7名での少し淋しい句会でした。
  当日の主な句
「ときめくにはちょうどいい1センチの積雪」 中川 洋
「護るものが多い ピエロになろう」             小川洋子
「赤い鳥居が青空を近くする」                    井上知子
「春の音を聞きたくて青空の街に出る」        重富佐代子
「雪積もり南天の赤が踊る」                       重富美江子
「猫好きとみて庭に潜む野良の視線」           中村みやこ
「飾られた玄関だけでは暮らせない」           重富蒼子